JSCJSC

The Japanese Saturday College of Melbourne メルボルン補習校

ブログ インタビュー 【卒業生インタビュー】VCEコースでの学びとアドバイス 趙伽耶

VCE Japanese Second Language をどこで登録しましたか。

私は中学3年生の時に学校を通して VCE Japanese に登録しました。10年生でユニット1・2を始められるようにするには、その前年に決めておく必要があります。VCE の科目は全てでユニットが4つあり、毎年2つずつ履修します。最後のユニット3・4は ATAR のスコアに反映されますので、一番重要なユニットです。私はこの科目を学ぶことに決め、全てのユニットを VSL(Vocational School of Languages)の通信教育 (Distance)を通じて受講しました。

通信をやりながら受講するのはどんなメリットがありましたか。デメリットがありましたか。

この科目を通信で受講したことには、確かに多くのメリットがあったと思います。特に、現地校で日本語を学ぶ生徒よりも日本語のレベルが高い人にとっては、通信ならではの利点があります。分かりやすいように、私が VSL の通信教育を受けていた 2019年当時の1週間の流れをもとに、どんなメリットがあったのかを説明します(少し記憶があいまいかもしれませんが…!)。

毎週、決まった宿題(ワークセットと呼ばれるもので、筆記とオンラインアクティビティがあります)をこなし、VSL の先生に提出します。先生はそれを添削して返してくれます。ワークセットでは、聞く・読む・話す・書くといったスキルに毎週フォーカスがあり、週によって内容も変わりながら少しずつレベルアップしていきます。また、2週間に1回、15分のスピーキングのオンラインレッスンもあります。

母語話者や、日常的に日本語を使ってきた人にとっては、多くの内容が復習のように感じられ、比較的簡単に進めることができると思います。そして、通信の最大のメリットは「効率性」です。自分のペースで課題を進めて提出できるため、時間の使い方も自由です。

一方で、もし学校でこの科目を受けていたとしたら、周りの生徒と進度が大きく異なり、自分のレベルに合った学習をするのが難しかったかもしれません。その意味でも、通信は自己管理能力や責任感を育てる良い機会になったと思います。毎回先生が進度を教えてくれるわけではないので、自分で計画を立てないといけません。

また、課題が簡単すぎると感じることがあっても、その分の時間を使って、自分の日本語力をさらに磨くことができるのもポイントです。よくある誤解なのですが、「日本語が得意だから VCE Japanese でも簡単に高得点が取れる」と思っているバイリンガルの生徒は多いです。でも、これは本当に間違いです。VCE Japanese は普通の日本語とは全く違う観点で評価されるため、VCE の評価基準に合った書き方や話し方のスキルをしっかり身につける必要があります。

現地校で日本語を受講するのはどんなメリットがありましたか。デメリットがありましたか。

私の学校ではフランス語と日本語の両方がありましたが、私は中学1年生の時以外は学校で日本語を履修していませんでした。その後はフランス語を選び、最終的に VCE ではその2つの言語を勉強することになりました。なので、現地校で日本語を受講することについて詳しくは言えません。

ただ、どの科目でも共通して言えるのは、先生の存在がとても重要だということです。自分のレベルを理解してくれて、それに合わせて指導してくれる先生がいること、そしてサポート体制が整っていることは、学習を続ける上でとても大切だと思います。

JSC のテストに特化した授業についてどう思いましたか。

すごくよかったと思います。結局、VCE ではテストで評価されるので、それに特化した練習ができるのはとても効果的でした。エッセイを書いたり、会話の練習をしたり、リスニングや質問への答え方を学んだりする中で、新しい単語や文法表現も自然と身につきます。つまり、実際の試験の形式でスキルを伸ばせるので、とても効率が良いと思いました。

また、JSC の VCE クラスでは生徒のレベルが全体的に高く、その環境にいることで自然と自分ももっと頑張ろうという気持ちになります。私は正直、JSC に通っていた中学まではあまりモチベーションが高くなかったのですが、VCE クラスに入ってからは周りの生徒もみんな高得点を目指して真剣に取り組んでいて、その姿に刺激を受けました。VCE では、結局は自分次第で、どれだけ努力したかがそのまま結果に出るので、自分で自分を動かす力が大切だと思います。

現地校や VSL で学ぶ日本語は簡単でしたか。その中でも難しいと感じることは何でしたか。

正直に言うと、学ぶ内容は簡単でした。でも、どんな練習も良い練習だと思っています。そして、私たちが勉強しているのは「日本語」そのものではなく、「VCE Japanese」だということを忘れてはいけません。そのためには、簡単な課題も必要です。そういった課題を通して、VCE Japanese のスキルを少しずつ積み上げていくことができます。

高いスコアを目指す人にとっては、VSL の授業や現地校の授業だけでは十分ではないかもしれませんが、どちらも土台としてはとても良いと思います。VSL の課題がどれだけ簡単だったとしても、役に立ったことはたくさんありました。しっかりとした基礎がなければ、その上に何かを積み上げるのはもっと難しくなります。だからこそ、基本を大切にしながら、自分にとって挑戦となること(たとえば JSC の VCE クラスなど)を組み合わせることが大事だと思います。

VCE の口頭の試験はどうでしたか。

私は VCE の日本語の口頭試験で満点を取りました。私のことをよく知っている人からすると、それは少し意外に思われるかもしれません。というのも、私の日本語は完璧ではないからです。でも、ここで伝えたいのは、「VCE Japanese は普通の日本語とは違う」ということです。

私がこの試験で良い結果を出せたのは、VCE Japanese の評価基準をしっかり理解し、それに合った話し方や表現を身につけるために努力したからだと思います。ただ日本語ができるだけでは高得点にはつながりません。求められているのは、VCE のルールに沿った答え方や構成力です。そこを意識して準備したことが、大きなポイントだったと思います。

VCE の筆記試験はどうでしたか。

筆記試験を受けたのはもう 5年ほど前なので、正直試験の内容自体はあまり覚えていません。でも、すごく緊張していたことはよく覚えています。それまでやってきた勉強や準備がすべてこの試験にかかっていると思うと、やっぱり怖い気持ちになりました。

たしか筆記試験は3つのセクションに分かれていて(もし記憶が正しければ…笑)、緊張のあまり、セクションを何度も行ったり来たりしていました。「どのセクションなら自信があるかな」とか「最後まで時間内に書き終えられるかな」と不安になりながら、何度も考え直していたのを覚えています。

後輩へのアドバイスをお願いします。

JSC に通っている多くの人にとって、VCE に入るまでは「毎週土曜日に親に言われて通っているだけ」という感覚があると思います。でも、JSC で VCE Japanese をやると決めたら、それは自分の意志でやるべきです。自分でやる気を持って、自分で責任を持って進めていく必要があります。

でも、同時にそんなに心配しすぎなくても大丈夫です。ユニット1・2 の間に慣れる時間はちゃんとあります。自分に合ったやり方を見つけるチャンスです。そして、ユニット3・4に入るころには、自分のスタイルが分かってきて、しっかり準備もできているはずです。

いつでも VCE に関することで相談したいことがあれば、気軽に連絡してください。頑張ってくださいね!

趙 伽耶 メルボルン補習校 卒業生
趙 伽耶
メルボルン補習校 卒業生

2011年4月、メルボルン補習校開校時に小学2年生に入学。11年間の補習校生活を経て、2024年メルボルン大学Bachelor of Commerce卒業。

この記事をシェア

  • facebook
  • X
  • LINE

インタビュー

RELATED