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The Japanese Saturday College of Melbourne メルボルン補習校

ブログ 特集 【教職員の言葉】せんせい、あのね、と言いたくなる場所 ー JSC 幼稚園 牧野奈央子

JSC 幼稚園は、週に一度だけの特別な場所。
土曜日の朝、かわいい声と笑顔がぽんぽんと広がると、
「今日も始まったなぁ〜!」と、うれしい気持ちになります。

元気に日本語でおしゃべりする子、
じっと耳をすませて、ゆっくりことばを感じている子。
どちらの姿も本当に愛おしいです。

ひとりひとりのリズムやかたちは違っていても、
それぞれのペースで日本語を発し、少しずつ自分らしく表現していきます。

製作の時間には、
「これなぁに?」「まるいね」「ピンクだよ!」と、
目の前の世界を見て感じて、いろいろな言葉に出会っています。

遊びの中では、「かして」「いいよ」「ありがとう」が飛び交い、
自然に会話の力が育っていきます。

伝承遊びでは、まるでおまじないみたいな不思議なことばに、
「えっ、それも日本語なの?」といった感じで、みんな目をキラキラさせています。
♪あ〜ぶくたった にえたった〜♪

子どもたちに人気の「にじ」の歌の時間には、
手話をまじえて、体も心も声もいっしょに動かしながら、
ことばの世界をまるごと楽しんでいます。

覚えた歌や手話を誇らしげに披露する子どもたちの姿は、
見ている私たちまで思わずにっこりしてしまうほど、微笑ましい瞬間です。

先生たちは、子どもたちの何気ないつぶやきにも耳を傾け、
「できたね」「うれしいね」とやさしく応えます。
そんなやりとりが自信や喜びとなり、次のことばへとつながっていきます。

JSC 幼稚園は、ただ日本語を教える場所ではありません。
ことばを通して心と心がつながり、
子どもたちが安心して自分のことばを見つけて表現できる、
そんな「やさしい日本語の学びのはじまり」の場所でありたいと願っています。

子どもたちは日々、ことばを「知って」「吸収して」「使ってみて」、
少しずつ自分のことばとして「伝える力」を育んでいきます。

そしてそのことばで友だちと笑い合えたとき、
「つながった!」という喜びが芽生えるのです。
すると日本語での会話も、自然と弾んでいきますね。

これからも、子どもたちが思わず
「せんせい、あのね」と話したくなるような、
安心して自分を表現できる居場所づくりを大切にしていきたいと思います。

※この記事は2025年6月30日に公開されたものです。

牧野 奈央子 メルボルン補習校 幼稚園コース主任
牧野 奈央子
メルボルン補習校 幼稚園コース主任

2012年4月よりJSC幼稚園に勤務。産休・育休を経て、2022年4月に職場復帰。二人の小学生の母。
子育て経験を活かしながら、園児の成長を見守り、笑顔あふれる活動を日々工夫中。
信頼関係を大切に、JSC幼稚園の子どもたちと本気で楽しむことをモットーにしている。

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