The Japanese Saturday College of Melbourne

   メルボルン補習校

メルボルン補習校は、メルボルン在住の待機児童・生徒に教科書学習の場を提供するためにメルボルンで二校目の補習校として2011年4月に開校しました。本校は豪州政府から認可された非営利の学校法人で、豪州政府、日本政府および海外子女教育振興財団から財政援助を受けています。本校は一時滞在者と永住者が共に教科書学習を行う難しさを打開するために小学4年生から国語の目的別クラスを実施し、ニーズに応じた教育を提供しています。

幼稚園では、日本の幼稚園教育五領域(健康、人間関係、環境、言葉、表現)を考慮し、土曜日のみの限られた時間の中でさまざまな活動をバランスよく取り入れています。日本の行事、伝承遊び、歌を通して、友達と日本語で会話し、遊びを通して学びます。オーストラリアに住みながら、幼稚園の時期に、日本語を学ぶことの意義やモチベーションを醸成することはその日本語学習にはとても大切なことです。

小学部に入りますと、いよいよ教科書学習が始まります。小学三年生までは一時滞在者と永住者が共に学び、基礎力を身につけます。日本語を第一言語として学ぶため、生徒、保護者、先生の三者が協力しあうことが不可欠です。永住者にも長く国語学習が継続できるように学校ではさまざまなサポートを行います。

小学四年生からの国語は、目的別クラスが選択できます。目的に応じた国語学習ができることで、近い将来日本に帰国する生徒は日本のレベルで国語・算数・数学学習をすることができます。また、永住者は年齢に応じた文章を読み、理解することを重点的に指導しますので、無理なく小学校課程から中学校課程へと習得することができます。永住者は中学部で「読む」「書く」「聞く」「話す」の四領域に分けて学習します。日本の社会科も学習し、日本語の文章内容をより深く理解できるようになります。

現地校に通いながら、土曜日も補習校に通う子供たちが、学習にフォーカスを当てた有意義な一日を過ごすことができるように教職員一同一丸となって指導します。また、生徒一人一人を理解し、細かい指導を行うために常に努力を重ねています。

本校は、これからもメルボルン地域の保護者の期待に応え、補習授業校として望ましい邦人子女教育の在り方を追求し続けます。最後になりますが、在メルボルン日本国総領事館、ビクトリア州政府、海外子女教育振興財団、Sandringham East Primary School、日本人コミュニティの皆様方のご支援に心より御礼申し上げ、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

メルボルン補習校
校長
スワン由香里